「いびつ」の語源はなんでしょうか。
言葉の意味と語源、由来についてお知らせします。
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「いびつ」の語源は
「飯櫃(いいびつ)」が転じて、「いびつ」。 飯櫃とは炊いたご飯を入れておくお櫃のことで、昔のお櫃は楕円形であったことから、楕円形を意味するようになった
-出典:いびつ‐語源由来辞典 https://gogen-yurai.jp/ibitsu/
歪(いびつ)は当て字
いびつの漢字は「歪」と書きます。
ただし、この漢字は、当て字であるそうで、いびつの元になったものは台所にある、おひつです。
「いひひつ」のいひは飯のこと
この「おひつ」は、元は「いひひつ」と呼ばれていました。
「いひ」は「飯」のことです。
昔のお櫃(おひつ)は楕円形だったので、飯櫃は楕円を意味する言葉となりました。
きれいな円形ではないことから、江戸時代以降、形が歪んでいるさまを「いいひつ」→「いびつ」として表すようになったそうです。
今日、「いびつ」の説明の際に、引用された和歌は下の作品。万葉集にある有馬の皇子の和歌です。
家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る
作者は、有間皇子(ありまのみこ)。
歌の意味は「家にいると器によそうご飯を、今は旅の途中なので椎の葉に盛る」というものです。