WTOは何の番人と呼ばれている?
ニュース検定の答えと池上彰の解説をリアルタイムでお知らせします。
ニュース検定の時間は、7時50分頃。テレビ朝日の朝のニュース番組「グッドモーニング」で放送です。
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池上彰のニュース検定
ニュース検定の今日の問題と答えです。
ニュース検定の問題
WTOは何の番人と呼ばれている?
青 国際平和
赤 自然保護
緑 自由貿易
ニュース検定の答え
答えは 緑 自由貿易
ヒント:世界的に保護主義に対する懸念が強まる中で、「自由貿易の番人」といわれるWTO…毎日新聞より
ニュース検定の答えの解説
答えの解説です。
今日の「ニュース検定」のキーワード
キーワードは WTO 機能停止
トランプ大統領の主張
まずはトランプ大統領の怒りのスピーチです。
WTOは アメリカを不当に扱っている。それを変えなければ何らかの手段をとるだろう。
トランプ大統領の主張するのは、世界貿易機関は中国に対して甘すぎるということです。
その結果、中国企業などが不当に安い価格で製品を輸出し、アメリカ経済に打撃を与えていると主張しています。
WTO 「自由貿易の番人」の危機
WTO は「自由貿易の番人」と言われていますが、1995年に発足して以来、実は今最大の危機に陥っています。
トランプ大統領が追い詰めているのです。
トランプ大統領はWTOの機能そのものをストップさせてしまったのですね。
WTOの委員の補充ができない
WTO は国同士の貿易紛争を裁きます。
二審制で行われますが。最終審に当たる上級委員会が、去年12月から開くことができなくなりました。
トランプ大統領の反対で、裁判官に相当する意味が補充できなくなったからです。
WTOの上級委員会は定員が7人で、任期は4年です。
2018年までに4人が退任し、残り3人のうち2人の人気も去年12月で終わりました。
委員の選定は加盟国の全員一致が原則ですが、アメリカは補充に反対し続けています。
そのため現在残っているのは1人だけです。
紛争処理に必要な3人に満たなくなり、新たな審理が開けなくなっているのです。
紛争処理が停止すれば、1930年代の自国優先の貿易が台頭するかもしれないと懸念されています。
今年の世界経済は、力の強いものが勝つ世界に逆戻りするリスクをはらんでいるのです。
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それではまた明日!