「チコちゃんに叱られる」10月12日放送「近畿と関西何が違う? 」「水が透明なのは?」「メロンの網目ってなあに」「秋はなぜ食欲の秋」について、それぞれの解説をお伝えします。
そのうち、なぜ「近畿」が使われなくなったのか、というのはすごく意外な理由でした。
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「チコちゃんに叱られる」とは
目次
5才のチコちゃんが問いかける素朴な疑問、
知らないでいると、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られます。
いままで考えたこともなかった疑問が、チコちゃんの問いかけで解決!
貴方も明日から、世界が違って見えるかも。
チコに叱られる放送日時
10月11日 (金)午後7時57分 NHK第1
※再放送は、 10月12日(土)午前 8時15分から
「近畿と関西何が違う?」
近畿と関西、そもそも何が違うのかというと、国内用と国外用の呼び名の違いでした。
近畿は国内用、関西は国外用 ということなのです。
国際日本文化研究センターの、井上章一先生が解説します。
近畿の由来
近畿は、7世紀後半の「五畿七道」という言葉に由来します。
山城、大和、河内、摂津、和泉」、現在の「大阪」「京都」「奈良」「兵庫」を指します。
関西の由来
一方、関西という言葉は、「関東」に対するものです。
最初は、上の五畿に住む人が、「関西の北部にある関所の向うの東側」という意味で、「関東」と名付けたのが始まりです。
関東は、田舎」の意味で、ややさげすんだ言い方だったそうです。
明治2年、都が東京に移転したことで、関東に対して、「関西」と呼ぶようになったのが最初だそうです。
「kinki」⇒「kinky」変態?
そして、関西と近畿が使い分けられるようになった理由は、外国人向けの、近畿のローマ字表記にありました。
英語で「kinki」と書いた場合、英語でそれにいちばん近い言葉は「kinky」という言葉があるのです。
その意味が、「変態」の意味だそうで、戦後、海外の人の誤解を避けるため、名前を替えることが多くあったようです。
ローマ字の近畿を「関西」に
たとえば、野球チームの「近畿グレートリング」は、その理由で、球団名を「南海ホークス」に変更。
他にも、近畿経済産業局は、英語では「kansai Bureau」と表記。
近畿大学のローマ字表記は「kindai」とそれぞれ示されています。
関西は外国人の印象の回避のためだったんですね。
「メロンの網目ってなあに?」
メロンの表皮の表面には、”網目”と言われる凹凸がありますが、他の果物にはありませんね。
メロンの網目はなぜあるのでしょうか。
メロンの網目は「かさぶた」だった
メロンの網目は、コルク細胞と言われるもの、これは、メロンの傷を治す”かさぶた”だそうです。
メロンの最初はつるつるしています。
しかし、メロンが成長するにしたがって、中身の成長に、皮の成長が追いつかないということになるのだそうです。
するとそこで、皮が避けて破れができ、そこを保護するために、”かさぶた”ができ、それが網目となるのだそうですよ。
成長が早ければ大きな割れ目に、大雑把なかさぶたの網目となるそうです。
また、網目の間隔が細かく、均等であればあるほど、高級なメロンということに。
なので、農家の人はきれいな網目を作るため、温度管理で成長をコントロールして、まんべんなくきれいな網目を作るのだそうです。
秋はなぜ『食欲の秋』なの?
秋がなぜ「食欲の秋」なのでしょうか。涼しくなったから?実りの秋と言われるように、おいしいものがたくさんできる季節だから?
その理由は、実は「科学的にも食欲が増すから」ということなのです。
秋田大学大学院の教授三島和夫先生が解説。
秋においしいものが増えるからではなくて、科学的に食欲が増すからです。
やはり!
「セロトニン」が食欲に関係
では、その科学的な物質はというと、それは「セロトニン」
脳内で感情をコントロールさせる物質ですが、太陽のような強い光が目から入ると脳内のセロトニンが増えます。
夏は日照時間が長く、秋は短い。そのため、セロトニンが減少すると、イライラしたり、元気がなくなったりと精神のバランスが悪くなります。
そのためセロトニンを自然に補おうと、食欲が増すそうなのです。
そうなのか!頑張って食べちゃうぞ!
水はなぜ透明なの?
水は、透明に見えますが、実は”青い”んです。
慶応義塾大学理工学部の薮下聡教授の解説です。
光の白い色は、さまざまな色の成分が混ざってできています。
そして、均一に混ざった時に、それが白い光となります。
逆に、白い光から物体に吸収されなかったもの、それが「色」です。
例えば、リンゴは、赤以外の他の青や緑の成分を吸収します。
その結果残った”赤”がリンゴの色となるんですね。
葉っぱは、逆に赤や青の成分を吸収する結果、緑に見えているのです
光を吸収する性質が弱い水
水は目に見える光を吸収する性質がひじょうに弱いのだそうです。
そのため、光の白い光源の色が、そのまま見える、なので透明に見えるのだそうです。
本当の水の色は青
しかし、実際の色は白ではなくて、わずかに青いのだそうです。
これは、水の量が多いと、際立ちます。
たとえば、海は青く見えますね。
渚の水は青く見えませんが、沖の水は青く見えます。これが水の本来の”色”であるわけなんですね。
海が青くて良かった!
それではまた来週!