チバニアン反対楡井久氏がチームの捏造主張から土地を押さえるまで - まるまる録

ニュース

チバニアン反対楡井久氏がチームの捏造主張から土地を押さえるまで

更新日:

チバニアンの申請に反対している楡井久氏が、地層のある土地に賃借権を設定したため、自由な立ち入りの証明ができず、命名の申請ができない事態となっています。

なぜこのようなことが起きたのか。当初はチバニアンをアピールしていた楡井氏が一転してデータの捏造を主張、チバニアンの土地を押さえるまでの経過を記します。

スポンサーリンク

チバニアン発見は1920年

「チバニアン」は、元々1920年代に京都帝国大学(当時)の松山規範教授が発見。

当初は松山教授の名を取って、「松山逆磁極期の地層」と呼ばれていました。

それから長いこと調査や研究、対外的にもアピールが重ねられてきたようです。

そして、今回、申請に反対をしている、楡井久茨城大学名誉教授も、申請に向けて動いていました。

 

チバニアンを楡井教授が知事にアピール

https://www.facebook.com/989342057749671/photos/a.1003260409691169/1057392424277967/?type=1&theater

 

千葉県議会議員のふじい弘之氏のフェイスブックに、「本日、古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会会長の楡井久茨城大学名誉教授とともに諸橋副知事に申し入れを行いました。」として、2015年2月13日 、藤井氏と楡井教授が一緒に、千葉県の副知事に「チバニアン」の後押しを依頼したこと、その時の写真が掲載されています。

楡井教授もこの時はチバニアンの申請に向けて尽力していました。写真の右側が楡井教授です。

 

楡井氏がラジオ番組でチバニアンをアピール

http://www.tbs.co.jp/radio/kume954/guest/20150718.html

楡井氏は久米宏のラジオ番組に出演、「チバニアン」について熱く語っています。

2015年07月18日 ゲスト:楡井久さん(地質学者)

楡井久さんは福島県・会津で生まれ育ち、地学分野の研究で有名な大阪市立大学と大学院で地質学を学び、1970年に千葉県庁に就職。以来30年近くにわたって地盤沈下や地質汚染、液状化などの現場に関わってきた、地質のエキスパート。

その楡井さんがいま取り組んでいるのが「千葉時代」。
地球46億年の歴史には「地質時代区分」というものがあります。「カンブリア紀」「ジュラ紀」「白亜紀」といった言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。ところが約78万年前の地質時代には、まだ国際的な名称が決まっていないんです。いわば地球46億年の中の「空白の時代」。そこを楡井さんは「千葉時代」と名付けようと活動しています。(中略)

楡井さんは「千葉はイタリア2ヵ所に比べても格段に素晴らしい!」と自信を持っているのですが、結果はいかに…!? 

(TBSラジオ過去ログhttp://www.tbs.co.jp/radio/kume954/guest/20150718.html)

 

チバニアン研究チームが楡井氏に謝辞

「産総研」のサイトに、2017年6月7日付の下のような記事があります。

「千葉県市原市の地層を地質時代の国際標準として申請」として、茨城大学の岡田誠教授を筆頭とする32名の研究チームが申請を行うという報告を述べている内容です。

その一番下に、

「謝辞」として、楡井氏のお礼も述べられています。

今回のGSSP申請にあたり、日本におけるGSSP承認活動の先駆者である故・市原実 大阪市立大名誉教授および関係各位に深く敬意を表します。さらに申請書作成にあたってお世話になった、田淵町会の皆様、千葉県および市原市の関係各位、楡井久氏をはじめとする古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会の皆様、風岡修氏をはじめとする千葉県環境研究センターの方々(吉田剛氏、荻津達氏、八武崎寿史氏、亀山瞬氏、香川淳氏)に深く感謝申し上げます。

ここでは明らかに、チバニアン研究を主導しているのは岡田教授のチームだとして、楡井氏を含む関係者に協力のお礼を述べているという印象です。

そして、楡井氏が研究チームのデータを捏造だと訴えたのが、この翌年です。

 

楡井氏が捏造を訴えるメールをイタリアに

2018年4月、楡井氏が突然捏造を訴えるメールをイタリアも含む国際地質学会の関係者全員に送ったことがわかりました。

内容は

「(地磁気逆転の根拠に)約2キロ先の別の地層のデータを使っており、捏造(ねつぞう)だ」

というものだそうです。

それに対して、研究チームの反論は

「データに全く問題はなく、捏造という指摘は事実無根。審査を妨害されている」

 

研究チームの説明だと

申請前の2015年には千葉セクションで十分なデータが取れなかったため、2キロ先の地層のデータを使って補強したが、申請時には千葉セクションだけですべてのデータをそろえたという。(毎日新聞)

というものでした。

チバニアンで楡井氏が見学者にデータの不当性訴える

チバニアンに見学に行った方が、その場にいた楡井氏の様子を驚きをもって伝えています。

2018年5月13日に、千葉県内の早稲田大学出身者の会「なでしこ早稲田㏌千葉~春の企画チバニアン見学会」が、チバニアンの地層を見学に行ったところ、

楡井氏自身が、チバニアンを訪れる見学者一人一人に申請チームのデータの不当性を熱っぽく訴えていた

という場面に遭遇。

オレンジ色のズボンをはいた弟子らしき女性も一緒だったといいます。

この見学者は、楡井名誉教授に「このチバニアン実現のために、市原市はもとより千葉県も相当な支出をしていると思います。 ここに来て先生たちの動きで白紙に戻ってしまいますと、大きな問題になると思いますが?」と伺ったところ、楡井氏は

「いや、今の段階で白紙に戻った方がいいんだ。正式に決まった後だったらもっと大変だからね。」

と返事をされたということです。

掲載元:習志野稲門会ブログ https://tnarashino.exblog.jp/m2018-05-01/

 

「チバニアン」土地の買収をめぐる経過

 

そもそも、なぜ、楡井教授が土地を押さえることになってしまったのか、その経過を見てみますと、研究チームが千葉セクションの該当機関GPPSへの申請を行ったのが2017年6月。

2017年12月に市原市は、所有者から土地を買い取るとして交渉を開始。

当初、その所有者は、最も重要な部分である155㎡のエリアを譲渡を約束する署名をしていたといいます。

これについては「署名はしていない」という方もおり、情報がよくわかっていませんが、他の地主を含めて、なんらかの交渉に入った段階であったようです。

ところが、そのあとすぐ、所有者は楡井久氏の方と交渉してくれということで、市との交渉には応じなくなり、賃借権が楡井氏に設定されたという順序になっています。

土地の賃借権の設定により、楡井氏が土地の権利者となり、「自由な立ち入りの証明」が危ぶまれる事態となったのです。

申請ができない要因は「賃借権の設定」

申請ができない一番大きな要因は、この賃借権の設定にあります。

「チバニアン」の申請には「自由な立ち入りの証明」ができないと、申請そのものができません。

必要なチームが自由に使えるという状態になるには、その土地を市の土地など、公有地にする必要があります。

けれども、今は楡井氏に権利がある状態、それも進めることはできないのです。

 

チバニアンの土地の範囲と大きさは?

 

千葉県の該当エリアは、大まかに上の地図で示される辺りの2万2500平方メートル、約6818坪の範囲だということです。

地層ですので、どこか一か所というような狭い範囲のものではなく、所有者が同一人物だとすると、相当広い範囲の土地を所有されているようです。

このエリアをすべてとはいわないまでも、最も重要な部分である155㎡を含む部分の土地を私費で借り受けるということになると、10年間の賃料設定はどのくらいだったのか。

賃借権の設定とは?

さらに、費用以上に、登記の手間の問題があります。

「賃借権の設定をした」と新聞にあるのですが、その場合は、単に土地を借りたというだけではなくて、「賃借人」として登記をするという手続きが必要になったと思われます。

その際は、土地の所有者との賃貸借契約書、印鑑証明書、権利証など、書類を揃えて、役所に申請するなどしなければなりません。

登記に名前が記された後は、それで公的な証明が得られるので、権利の証明ができているのは、土地の元の所有者と、賃借人の楡井氏だけになります。

他の人はその土地には何の権利もない状態です。それが、「賃借権の設定」の効力です。

9月までの間に、この権利状態がもとに戻らない限り、チバニアンは申請の機会を失います。

同じ年代の地層が発見されているイタリアの場所が、チバニアンに変わるところとなるでしょう。

終わりに

チバニアンはどうなるのでしょうか。文字通りに地の底にあったチバニアン、また文字通り歴史の闇に埋もれて行ってしまうのでしょうか。

長い時間をかけて進められてきた研究です。何とか事態が開けますよう願っています。

tankakanren

-ニュース
-

error: Content is protected !!

Copyright© まるまる録 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.