子供のころ茨城に一時棲んでいたことがあったのですが、干し芋の8割は茨城で作られているのですね。
その地方で大きな家は、「干し芋御殿」と呼ばれることがあります。手間はそれなりにかかるそうですが、収益も大きいということなのでしょうか。
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「干し芋」の作り方
親類が家で自分の食べるものとしても作っていましたが、作り方はいたって単純で、乾燥芋の用のサツマイモを蒸して、スライスして、それから天日で干すというものでした。
ただ、多量に作るとなるとそれなりに手間がかかりますし、天日干しだと場所が必要なうえ、天候を見ながらなどの管理もたいへんです。
一方それを生業とする農家さんでは、今ではちゃんとした電気の乾燥設備を入れるらしいです。
できあがったものは、かなり効果で、贈答用だと一箱が3千円から5千位。
お正月の手土産などにも人気があるようです。
てっきり発祥も茨城だと思っていましたが、意外なことに、発祥の地は静岡県だとか。
正式名称は「甘藷蒸切干」
干し芋は、呼び名で、正式名称は「甘藷蒸切干」というのだとか。
切干し大根みたいですね。
茨城県では古くは「乾燥芋」と呼ばれていました。
私にとっては子供の頃に食べた、なつかしい食べ物です。
今の干し芋は「粉」はない
以前の干し芋はよく表面に白く粉が吹いているものがありました。
あの白い粉は何かというと
1.小麦粉
2.糖分
3.防腐剤
これは当然、「糖分」が正解です。
表面の白い粉は、「糖分が結晶化したもの」 だそうです。
今の干し芋は黄金色が主流
この白い粉が吹いているタイプの干し芋は、固くカチカチに干しあがっていて、あぶって柔らかくしないと食べられません。
また芋の色は灰色をしていますが、今はそういう干し芋はほとんど見られません。
あぶらずとも、そのままで食べられる、黄色の柔らかいものが、今の干し芋の主流で、すぐに食べられる上、見た目もたいへんきれいなものとなっています。
きれいにパッケージングしているものは割高になり、農家直送のものほど価格がお安いです。
もちろん、おすすめは、何といっても生産も加工も日本一の茨城県産がおすすめです。