東京都内で酒気帯び運転をしてひき逃げし2人に軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反の罪で、「モーニング娘。」の元メンバーでタレントの吉澤ひとみ容疑者(33)が東京地検に起訴された事件、今日がその初公判で、懲役2年が求刑されました。
吉澤ひとみ被告、それと弁護側の証人として夫も証言した公判の様子をお伝えします。
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吉澤ひとみ被告初公判、本人の様子は
吉澤ひとみ被告は、グレーのスーツに白いシャツで公判に姿を見せました。
公判を傍聴したリポーターによると、保釈の時以上に痩せている印象で頬がこけており、顔色も悪く、依然として憔悴している印象。逮捕時には、茶色に染めていた髪の毛も黒くなっていたということです。
吉澤ひとみ被告、職業を「無職」
吉澤ひとみ被告は、名前を聞かれて名前を名乗るときも、聞き取れないような小さな声で、名前を名乗り、職業を「歌手」と言われると、「違います」。
「無職ですか」と聞き返されて、「はい」という返事をしたということです。
罪状確認には、裁判官他が読み上げている間は、被告人席で起立したまま、正面を見て背筋を伸ばし、しっかりと聞いていたということです。
そして、裁判官に「事実に間違いありませんか」と問われると、「間違いありません」と答えたが、それもかなり小さな声で応えたということです。
被害者の女性の言葉へ手を握りしめる
着席して、アルコールが検出された次第に続いて、被害者の女性の言葉が読み上げられました。
女性は顔にけがをして傷が残る状態だったが、被告人に対して「しっかり罪を償ってほしい」と言ったところが読み上げられると、吉澤容疑者は、眉間にしわをよせ、痩せた左手を右手で包み込むようにしていたということです。
吉澤ひとみ本人の謝罪文
本人の謝罪文が一部朗読されましたが、それには「ちゃんと前を見なかった すぐに救急車を呼ばなかった 混乱したのは言い訳にならない」などの言葉がみられたということです。
夫とマネージャーの謝罪文に涙ぐむ
そして、続いて夫の謝罪文が朗読されました。その中の「生涯忘れないように、ずきつく言い聞かせるという」言葉があり、その箇所になると、目を赤くして涙ぐんだように見えたということです。
そのあとは、事務所関係者とマネージャーの言葉が読み上げられましたが、マネージャーの「繰り返し後悔の念がわいてくる。人生の先輩として見守りたい」という言葉には、吉澤容疑者の目から、涙がこぼれ落ちていく一幕もあったということです。
夫の証人尋問
続いて夫の証人尋問で夫は
「帰宅したときには、飲んでいた、酔っていたかそれほどではなかった」
と証言しました。
吉澤被告の質疑
---事故を起こしたことについてどう思ったか
関係者に迷惑をかけて、たいへん申し訳ないと思う。
---現場から立ち去ったことについては
被害者に対して本当に申し訳ないことをしてしまった。あってはいけないことをしてしまった。
---お酒の量については
毎日のようにキッチンで酒を飲んでいた。当時も焼酎など飲んでいたが、量については正確にはわからない
---被害者を引いた後、現場を離れて、次の信号で目撃者に窓を叩かれたが、それについては?
窓を叩かれたときはわかっていた。どうしよう、どうしようと思ったが、信号が青になって車を出してしまった。
---二日酔いの認識は?
現場に戻って、警察に検査を受けた時は、自分の中で出るかもしれないと思った。その時は昨日のお酒だとも思った。
事故時の様子
吉澤被告は、その後、1.5キロ離れた練馬区役所前から110番通報をしています。
事件後に「ひとをひいた」とLINEで夫に連絡。夫は救急車と警察を呼ぶように指示した通りにしたようです。
事故時は86キロのスピードが出ていたが、秒数的には停車できる余裕はあったはず、と検察側が述べました。
秒数的には泊まれる余裕はあったはずと検察側は判断。止まれなかったということはないということも確認されました。
求刑は懲役2年
懲役2年、弁護側は執行猶予つきを求めているということです。
示談は成立したが厳しい求刑
被害者とは、示談が成立しているということで、被害者側は十分謝罪の意を尽くしてもらったとして上申書を提出。
ひき逃げの怪我についても比較的軽傷だった方なのですが、にもかかわらず、懲役2年というのは、社会的影響が考慮されて、厳しいものとなったとの見方もあります。
吉澤被告は「最後に何か」と求められて、「被害者に本当に申し訳ないことをした」と一言話して、今日の公判は終了となりました。
以上、本日の初公判の様子を速報でお伝えしました。