オウム真理教事件 麻原彰晃他13名の死刑が終わって江川紹子さんの談話 - まるまる録

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オウム真理教事件 麻原彰晃他13名の死刑が終わって江川紹子さんの談話

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1995年3月の地下鉄サリン事件など計13事件で27人を死なせたとして有罪が確定した、オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)ら13人の元幹部の死刑が執行されました。

この事件に長く関わってきたジャーナリスト江川紹子さんの談話が、週刊朝日に掲載されているのを読みました。

江川さんの語るオウム真理教、その中で印象深かったことを考えてみます。

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信者は「普通の人たち」

江川さんが一貫して言っていることは、オウム真理教の信者が「普通の人や若者たち」であるということです。

むしろ、凶悪事件に関わった者たちも、最初はまじめに生き方を考える青年たちで、「いい子」と言われる人たちでもあった。

それが「あんなふうになっちゃった」。この「あんなふう」とは重大な犯罪を犯したということだけではなく、価値観のすべてがオウムの伝えるものになってしまったということだと思います。

話す言葉も宗教用語であり、「ハルマゲドン」や「ポア」など、犯罪以前にも外からでは全くわからない理念がある。

相手の呼び名もホーリーネームであり、服装も特殊なものを着ている。資産を持たずに特殊な環境での団体生活をしている。

身内がやめるように言っても耳を貸さず、外界の価値観とは相いれないものになっている。

それがいわゆる「カルト」というものの一部だということなのでしょうか。

オウムの事件に対する司法の評価

また、江川さんはオウムの事件について「日本の司法は刑事裁判としてはひじょうによくやった」と高い評価をしています。

特に「地下鉄サリン事件」のあとはよくやった」ということで、これは一部始終を見てきた江川さんのいうことに間違いはないでしょう。

刑事事件とは別の調査は?

しかし、江川さんはさらに、刑事事件としては別の調査がされるべきで、それができていないのは残念だと言っています。

たとえば、アメリカの化学者とか、安全保障の専門家は、オウム事件を含むカルトの事件も対象に必ず調査をする。

そして、実際にアメリカの専門家がオウムの死刑囚にも会っている。これは、サリンや他の毒物兵器の製造にかかわった中川知正元死刑囚にアメリカのコロラド州立大学名誉教授、アンソニー・トゥー氏(84)実際にも面会や手紙を続けていました。

北朝鮮の金正男氏が暗殺された時にも、まっ先にVXだと指摘したのが、中川元死刑囚でしたが、日本の専門家に関しては、そのような接触は全く行ってきていません。

外部の専門家たちが、それぞれの分野で独自の調査をしていたら、もっとこんごの 事件の抑止に役立つ情報が得られていたかもしれない。江川さんは「私も含めて、そこは反省すべきところ」と述べています。

つまり、江川さん自身も刑務所で接見をして、彼らの心理状態を分析できる知識があったのに、なぜか、その機会がなかったし、そのような意向も持たなかったということなのです。

 

江川さんは麻原4女の後見人だった

また、江川さんは麻原の4女、この人は、オウムとも、麻原の妻である母親と兄弟姉妹とは縁を切った人なのですが、その4女の後見人をしていたことも、明かしています。

4女は、麻原彰晃本人が骨を引き取り手として指定。ご本人も「神格化されないように遺骨を海に散骨する」と言った人物です。

江川さんは、麻原の家族からも彼女を守ろうとして後見人になったのでしょう。当時4女は未成年であり、家、すなわちサティアンを出て、元信者の家を転々としていたが居場所がないということで、江川さんが引き受けることになった。

しかし、結局江川さんの家を飛び出してしまい、江川さんはいろいろ尽力をし、また4女とも心を通わせるように勤めたそうですが、「彼女の本心がわからない」というくらい気持ちが伝わらない。

あるいは、本心などというほどの確たるものもなかったのかもしれません。その後も断絶は続いたままです。

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今の世の中は「カルト化」している

また江川さんは、「世の中全体がカルト化」していると指摘しています。カルトの特徴だと思っていた現象が、今は社会のあちこちで見られるようになった。

「オウムって本当は『時代のカナリア』だったのかなと思うことがあります」

とも語って、このインタビューをしめくくっています。

まとめ

本当にもったいないなと思うのは、やはり、死刑囚がただ生きていただけで、調査にはまったく役立つということがなかったということです。

「調査のためにも生かしておいた方がよかった」とう意見もありましたが、死刑が終わってしまった今では、かなわないものとなってしまいました。

今でも生き残っている信者の方もおられるわけですが、もちろん、その人たちは犯罪には関係していませんが、今後も調査は続けていっていただきたいです。

江川さん、本当にご苦労様でした。またこれからのご活躍をお祈りしています。

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