オウム真理教事件 26日残る6名 死刑執行前の様子と言葉 - まるまる録

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オウム真理教事件 26日残る6名 死刑執行前の様子と言葉

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6日にオウム真理教元代表麻原彰晃を含む7名の死刑が執行されたのに続いて、26日残る6名の死刑が執行されました。

これで、オウム真理教の一連の事件の死刑囚13名の執行はすべて終了したことになります。

26日に執行された6名のうち、数名の様子をお伝えします。

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26日に死刑が執行された死刑囚

今回執行されたのは以下の6名です。

岡崎(宮前に改姓)一明(57)=名古屋拘置所
横山真人(54)=名古屋拘置所
端本悟(51)=東京拘置所
林(小池に改姓)泰男(60)=仙台拘置支所
豊田亨(50)=東京拘置所
広瀬健一(54)=東京拘置所

「殺人マシン」と呼ばれた林泰男

父親の死後、宗教に関心を持ち、以後、原因不明の身体と精神的な不調をきっかけに入信。やがて会社を辞めて出家。
オウムの「出家」とは、財産を教団に喜捨したうえで、サティアン内で共同生活をすることをいいます。

林死刑囚は、教団内で女性信徒と恋仲になり、地下鉄サリン事件を命じられて、断った際の制裁を恐れて、実行に関与したといいますが、他の信徒が盲目的に「殺人=救済」と信じていたのに対し、いくらか意に染まないことだが引き受けたとも伝えられています。

一番多くサリン3袋を持ち、サリン事件での死亡者の13名のうち9人が林の車両で亡くなりました。

恋人と共に逃亡後、1年9カ月後、沖縄県の石垣島で逮捕。

裁判では、「およそ師を誤るほど不幸なことはなく、この意味において、林被告もまた、不幸かつ不運であった」と裁判長に言われるほど、実直な面があったようです。

執行2週間前には、「生かされ感謝している」と話し、最期まで事件の遺族に謝罪の気持ちを抱いていたと伝えられています。

不遇な育ちが入信のきっかけ 岡崎一明

1歳で養子に出され、実の両親を知らずに成長。いわゆる愛情に飢えて育ったため、「家族のような」接触の多い宗教団体に惹かれたようです。

田口修二さん殺害、坂本弁護士一家殺害の両方に関わり、その後逃亡。
なぜか、坂本夫妻の1歳の長男の遺体を埋めた場所を示す手紙を匿名で神奈川県警に送付。

一方で、教団からは、事件の「口止め料」として約850万円が支払われていたといいます。

逃亡後は、学習塾を経営し、妻と平穏に暮らしていたが、事件より6年後に自首。

「麻原のような怪物がこの世に二度と生まれてこないためにも、すべての真相を積極的に話します」と話しましたが、自首をしたにもかかわらず、「自己保身にすぎない」とされ、死刑となりました。

洗脳された広瀬健一

早稲田大学理工学部応用物理学科を首席で卒業したしたとされる秀才だったが、大学院の時に入信。
ボツリヌス菌培養と自動小銃製造サリン散布の実行犯。

物理の専門家でありながら、空中浮揚を信じたという疑問にも答えていますが、もちろん答えの内容は納得できるものではありません。

洗脳とマインドコントロールの実例

入信後にいわゆる「洗脳」を受けたとされ、その影響は逮捕後も続く強力なもので、麻原の地下鉄サリン事件への関与について供述しようとすると、無間地獄に転生し、聞いた人も救済されなくなると説かれていたため、恐怖により話すことができなかったといいます。

警察から呼び出しを受けた広瀬の両親は、地下鉄サリン事件として勾留されていると聞き、「息子がサリンを撒くなんて信じられない、何かの間違いだ」と訴えたといいますので、オウムに入信するまでは、とても犯罪を犯すような性格ではなかったのでしょう。

「洗脳」「マインドコントロール」といわれる方法の人に及ぼす影響の強大さを物語るものであります。

このような方法を麻原、あるいは側近の誰が、信徒たちに用いようとしたのはまだ、伝わってきておりませんが、麻原に関しては、wikipediaに次のような記述があります。

麻原彰晃は、自身の公判で「広瀬の立場は悪くありませんから」と発言。また、麻原は自身の弁護士との面会を拒否していたが、広瀬の公判の証人になる準備のために広瀬の弁護士とは面会した。

おそらく洗脳を施したことと、その効果を麻原自身は知悉しており、それをいくらかでも悔いる気持ちがあったのではないかとも思われます。

また、教祖と洗脳された信徒とはいえ、麻原に広瀬をかばう言動をしたということは、広瀬との間に何らかのつながりもあったことも伺えます。

東大理学部卒の豊田亨

東京大学理学部物理学科卒。サリン散布の実行犯。大学院1か月目で出家。
元々「事故を起こすリスクを考えて自動車免許を取らない」ようなまじめで慎重な性格だったといいます。

「自分がした行為は人間として許されない」「このような事件が2度と起こらないようにするのが極めて当然である。あのようなことをした人間が生きていること自体が申し訳ない」と責任を転嫁せず、公判では、地下鉄サリン事件の遺族に宛てた手紙の中で「裁かれる者として、遺族・被害者の方の不快感を増大させる言動を慎むことが最低限のとるべき態度だと考えます」として寡黙にふるまいました。

執行2週間前には、「残された時間を精一杯生きる」と語り、預金を匿名で西日本水害被害者救済の義援金として全額寄付し、死刑に備えて身辺を整理したとも伝えられ、「生涯をかけて償いたい」という気持ちを持っていたようです。

オウム死刑への抗議集会

オウムの死刑に関しては、「遅すぎた」「(罪を償って)当然」とする意見と、死刑執行に反対意見を述べるなど、抗議集会も開かれています。

一つには「再審請求中には死刑の執行はできない」と法律で定められていながら、その手続き中に執行されたこと、実行を担当した車両で死者が出なかった横山真人元死刑囚も死刑となったこと、麻原こと松本死刑囚とは違い、オウムを脱会し再犯の恐れがなく、罪を認める贖罪の気持ちがあることなどがその理由ですが、死刑制度を含めて、これからも議論が深められていくでしょう。

オウム麻原他7人に続く元幹部6名の死刑執行 同じ月に13名全員

 

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