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オウム麻原の遺灰は海に散骨 4女「聖地」作らないため

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6日に死刑が執行された麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の遺体、遺骨の引き取り先をめぐって、3女と妻、4女の対立が見られていますが、4女が引き取り、太平洋への散骨で埋葬することを表明しました。

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麻原自身の遺言を伝える関係者

死刑執行前に、松本死刑囚自身が、4女の引き取りを希望したということが、読売新聞においては次のように報道されています。

関係者によると、元死刑囚は東京拘置所で刑を執行される直前、担当官から「遺体と遺品を誰に受け取ってほしいか」と問われると、「四女」と答えた。さらに、担当官が四女の名前を告げて確認すると、元死刑囚はうなずいたという。

妻と三女は反論

これについて妻側は麻原元死刑囚の遺体は「祭祀(さいし)の対象となるもので、慣習上、その承継者の第一は配偶者(妻)である」として、遺体の引き渡しを求める要求書を提出。

さらに、妻側を擁護する3女は「(麻原元死刑囚の)精神状態からすれば、特定の人を引き取り人として指定することはあり得ない」発言しました。

4女自身の引き取り手となった理由の表明

4女本人は、自分が引き取り手になったことを「驚いた」と表明しながらも、父親である松本死刑囚が自分を指定した理由について、最後に接見したのが自分であったという憶測を述べると同時に、「もう麻原教祖に依存するのは終わりにしませんか。支配されるのは終わりにしませんか」と呼び掛けています。

というのは、オウムの光景団体の信者は1500人ほどおり、その中に、今でも麻原を教祖として帰依する信者たちが引き続き存在するということで、遺骨を奪還し、殉教した教祖として祀り、勢力を強めようとする動きが懸念されているからです。

4女本人も遺骨をいま 受け取ることについては「身の危険を感じる」として、遺骨は今でも東京拘置所に保管されています。

関係者の意見と発言

一連の報道をめぐって、関係者は次のように発言しています。

四女の代理人滝本太郎弁護士は

「東京拘置所から四女が引き渡し先と言われているので、協議の必要はない」

また、オウムを長年追及してきたジャーナリストの江川紹子氏は

(遺体を引き受けるのが四女となったことについて)「唐突感があったのは事実だ」

また、彼女の成年後見人を一時期務めたが、江川氏の元から逃げ出したというこれまでの関係を踏まえ、「いま彼女が表で言っていることと内心が一致しているのかどうかについてもよく分からないのが本当のところだ」

宗教学者の島田裕巳氏は「法務省は、実質“縁切り状態”の四女が引き受け人に選ばれても手元に遺骨を置くことはないと推測し、遺骨を妻や三女から遠ざけた可能性もあり得る」と述べています。

さらに、江川氏は「表向き(オウムの後継団体である)アレフの信者には遺骨を手にする権利がない。対立していた妻と三女が『敵の敵は味方』のような感じで手を結んでいる。遺骨の引き渡しを求めて家庭裁判所に申し立てをするとか、国を相手取って『四女にというなら証拠を見せろ』と裁判を起こすことも考えられるので、法的にはもめるだろう」とも見ています。

 

これまでの散骨の例

死刑囚としては1968年の連続射殺事件の永山則夫元死刑囚が執行された97年、本人の希望でオホーツク海に散骨された例があり、海外の独裁者では、ナチスを率いたヒトラーが一度埋葬ののち、聖地化を防ぐためにドイツ国内の川で散骨されました。

国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者は11年に米軍に射殺され、同様の理由で遺体を海に沈める「水葬」をされたという例がそれぞれあります。

引き取り先を誰にするか、埋葬をどのような方法でするかということは、今後の事件の続発を防ぐということに関わってきますので、慎重に検討されることが望ましいと考えます。

 

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