一連の報道で、やはり殺害されたのは、ネット上のブロガーHagexさん、岡本顕一郎さん、であると判明しました。とても残念なことです
そして、岡本さんを殺害したのは岡本さんのブログに書き込みをしていた「低能先生」松本英光容疑者であると確定しました。
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岡本さんとはどういう人か
インターネットセキュリティー関連会社「スプラウト」の社員、セキュリティー情報誌「ハッカージャパン」(2013年休刊)の編集者を担当した後、「スプラウト」で、ブログメディアの編集長を務めながら、ネットでHagexというハンドルネームでブログを運営されていました。
「日本のネットウォッチャー第一人者」
また、岡本さんはネットウォッチャーと呼ばれる方で、「日本のネットウォッチャー第一人者」と三上洋さんが話しておられました。
ネット上のいろいろな話題を転載し、ご自分のコメント書き加えるというようなブログの内容であったようです。
セミナーの告知を容疑者が見たのか?
また、起業家支援のセミナーなども各地で開催されており、事件のあった日は
告知:6月24日に福岡で「ネットウォッチの勉強会」をやります♪
とご自分のブログに広告を出しておられました。
松本容疑者は、それを見て、セミナーに出かけて行ったとも推測されます。
一部情報では、そのセミナーに出席していたと同じセミナー参加者で書いている方がいるので、あるいは参加者にまぎれて建屋内に入ったのであったのかもしれません。
容疑者とは面識がない
岡本さんと松本容疑者はネット上の関わりしかなく、直接の面識はなかったということです。
しかし、松本容疑者は犯行の動機を「インターネット上(のやりとり)で恨んでいた」と供述しています。
「低能先生」の言われ
松本容疑者は岡本さん含め他のブログにも誹謗中傷を繰り返していたそうです。
そして岡本容疑者自身が「おまえ、低能だな」と相手を「低能」呼ばわりをしたところから、「低能先生」とのあだ名がついたそうです。
Hagexさんは、そのあだ名をもって上のようにブログに書き記していました。
また、はてなブログへの通報をもって、誹謗中傷コメントへの対処もしていました。
犯行声明で言及
容疑者は自首する前の書き込みに
「俺を低能先生と一言でゲラゲラ笑いながら通報&封殺してきたお前らへの返答だ」
と書き記しているので、その呼び名と通報に対しても不満があったとみえます。
犯行の刺し傷は複数で、心臓に達するまで深く刺したものがみられたとあり、「恨み」の深さをうかがわせます。
事件の流れ
・Hagexさんのブログに松本容疑者「低能先生」が中傷など書き込み
・Hagexさんが、6月24日のIT関係のセミナーの予告を掲載
・松本容疑者がセミナーの終わったHagexさんを待ち伏せして犯行に及ぶ
・ネットにこれから自首する意思と犯行を示唆する書き込み
・出頭後25日殺人と銃刀法違反で逮捕
まとめ
ひじょうに残念な事件です。
ブロガーに関わらず対外的な活動をしておられる方は、このような被害に会う可能性は常にあり、できるかぎり自分自身で身を守るなどの方法を考えるしかないと思われます。
皆が楽しく有意義に、また安心して活用できるネットでありますように。