アルコール依存症 准教授が実名で闘病体験理解を広げて回復を目指す人の力に - まるまる録

心理学

アルコール依存症 准教授が実名で闘病体験理解を広げて回復を目指す人の力に

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TOKIOの山口達也メンバーの強制わいせつ事件で、アルコール依存症について話されることが多くなりました。
以下は、アルコール依存症の体験を語る近畿大文芸学部准教授の前田益尚さんを取り上げた新聞記事です。

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アルコール依存症 准教授が実名で闘病体験

重度のアルコール依存症だった近畿大文芸学部准教授の前田益尚さん(53)が、実名で闘病体験を語り続けている。アルコール依存症は治療で回復する精神疾患だが、「意志が弱く、だらしない」といった誤解が根強く、偏見を恐れて周囲に隠す患者が多い。入院とリハビリを経て教壇に復帰した前田さんは「社会的な理解の広がりが大切だ」と訴える。

 「飲まないと手が震え、朝起きられなくなる。トイレにも行けなくなり、もらしたこともある」。奈良県生駒市で5月下旬にあった講演会で前田さんは約450人の聴衆を前に自らをさらけ出した。

 前田さんは、厳格な父の影響で失敗を恐れる内気な性格になったという。中学時代、テストで悪い点を取ると容赦なく殴られ、次第に自信が持てなくなった。そんな自分を変えてくれたのが酒だった。大学生になり、アルコールが入ると堂々と振る舞えることに気付いた。

 大学院に進んでメディア論を学んだが、飲み続けないと学校生活を送れなかった。35歳で近畿大の専任講師に着任した頃には依存症は深刻な状態だった。朝起きて一杯あおり、勤務後は居酒屋や家で深酒。飲酒しないと何もできないと思い込むようになり、その不安感から逃げるためにさらに飲み続けた。

 依存症をごまかしながら2004年に准教授になったが、13年末に教壇に立てなくなった。「自分は教育者の風上にも置けない存在だ」。入院してようやく気付いた。断酒会に足を運び、医師の助言を受けネット上で闘病の様子を公開すると、卒業生から「先生の頑張りに励まされている」などとメールが届いた。孤独な闘いの中で、心の支えになった。

 15年春に職場復帰後、前田さんは同僚や学生らへの謝罪から始めた。温かく迎えてもらったが、学生が「依存症は意志の弱い人が陥る病気」と話すのを聞き、自らの体験を伝えようと決めた。今は、市民向けの講演や授業などで依存症の怖さを伝えている。闘病体験をつづった「楽天的闘病論」(晃洋書房)も出版した。

 厚生労働省の研究班が14年に公表した報告によると、依存症患者は疑いも含めて113万人いるとされる。「依存症への理解を広げ、回復を目指す人の力になりたい」。前田さんは、自らの体験を伝えることを使命だと感じている。

思うこと

かつて私自身の義理の父が罹患者でした。
アルコール依存症は病気です。最近は実名で闘病の体験を語る人も増えました。そのような体験を通じての正しい認識がもっと増えてほしいと願っています。

アルコール依存症 准教授が実名で闘病体験

アルコール依存症から回復したコラムニストの新刊です。楽しく書かれています。

 


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