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音楽教室が著作権料徴収「JASRAC管理曲外し」が加速か お金のかからない曲を教材に選ぶ弊害は

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日本音楽著作権協会(JASRAC)が、音楽教室からの音楽著作権料徴収を始めると発表したことから、音楽教室では、必然的に使用にお金のかかるJASRACの管理曲を教材として使用しにくくなってしまいました。

音楽教室で習う子供、大人の生徒さんたちは自分の希望であっても、好きな曲を演奏できないのでしょうか。
そのことで音楽教育、また広い意味での音楽界に及ぼす影響はどのようになるのでしょうか。

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音楽教室の教材や演奏をめぐって裁判中

ヤマハ音楽振興会などの音楽教室事業者は「音楽教育を守る会」を発足。同団体は同年6月にJASRACに徴収権がないことを確認するための裁判中です。

もし、JASRACに使用料を取っても良いと認められれば、音楽教室で使用されるJASRAC管理曲にはすべてお金がかかることになってしまいます。

JASRAC管理曲とはどんなもの?

私は以前ピアノ教師をしており、専門が作曲だったので、既成曲のアレンジと楽譜の販売を行ったことがありますが、たとえばテレビに流れている歌謡曲、映画の主題歌などは、ほぼすべてがJASRACの管理曲となります。

たとえば、「いきものがかり」の「ありがとう」をピアノの楽譜にして、それをネット上で売るというような場合は、必ずJASRACの管理曲かどうかを確認し、申請を行って使用料を支払った上でないと、販売はできません。
楽譜の販売サイトでは、それを代行して申請を行い、使用料とその手数料を差し引いた金額が、楽譜を作成した人の売り上げとなります。

私は自分で作曲した曲も販売していますが、自分の曲の場合は、もちろん使用料は不要です。

また有名な作曲家であっても、たとえばベートーヴェンやモーツァルトなどを含めて、死後50年を経過している人の曲に関しては著作権は発生しませんで、自由に使用ができます。

音楽教室に関してこれまでは?

発表会など外に通告されるイベントに関しては、プログラムを見て徴収が行われていましたが、教室内の演奏や教材に関しては、自由に演奏できていました。
支払いが求められるようになったのは、今年の4月1日からです。

著作権料の徴収で変わることは?

「徴収の督促はしないようにとの行政指導がされている」「著作権料の徴収のための契約手続は行っているが、現時点で契約するかしないかは事業者ごとの判断に委ねられている」とされているとのことですが、大手音楽教室としては、支払わないということはできないと思います。

使用料はどう決めるのか

また、音楽教室の使用というのは、あくまで先生と生徒しかいない部屋の中のことでもありますから、音楽教室での演奏の、どの部分について演奏権が及ぶのか、適正な使用料の算定は困難ともされています。

子供の自発的な希望でも料金が発生する?

極端にいえば、子供が自分でこの曲が弾きたいと言い、楽譜を持参するということは音楽教室にはひじょうに多くあるのですが、そのような場合にも、その曲を教材とすれば、教室側に使用料の支払いが求められるということになってしまうのかもしれません。
子供が自分で持参した場合は、楽譜の代金に著作権料は含まれており、楽譜を購入時に著作権料は支払われているわけですが、それを教材として使用することで、音楽教室が使用料を支払うことになるわけなのでしょうか。
万が一、音楽教室が、たとえば「ストーブ代」のような経費として、それを月謝やレッスン料として「楽曲使用経費」などと子供に請求することになるとすると、とてもではない、曲を弾きたいなどと思う人はいなくなってしまうでしょう。
ちなみに、教える側から言うと、このような曲の選定は、ジャンルや技術的な面で適さないとか、生徒のレベルに必ずしも一致しないなどと、教材としては好ましくはない場合が多いのですが、子供の音楽への自発的な興味を尊重する、音楽教室は学校ではないので、一時的には教育上の有益性よりも、子供の好きなものをやらせてあげるという先生が大半です。
けっして先生の好みで「雪アナをやろう」などというばかりではないのです。先生がそう言うときはたいてい、普段の教材に飽きてしまった子供のやる気を引き出そうという場合で、単純に教室の利益のためだけとは言いにくいです。

3カ月間で56万筆の署名

そのように、練習のために使うということについては、多くの人が反対の意思を表明、昨年の署名活動では3カ月間で56万筆の署名が集まったといいます。
閉鎖的な教室で、誰かに披露するわけでもなく、生徒とそれを教える先生が練習のために行っている演奏について、なぜ対価が発生するのかという疑問は、音楽を教える側のみならず、習う側にも共通の疑問として湧いてきて当然でしょう。

人気の曲の楽譜が売れなくなる?

一般に販売されている楽譜については、上に記したように、代金の一部が著作権料として権利者へと分配される仕組みとなっていますが、音楽教室で、それらの曲が使用できないとなった場合は、楽譜の売り上げが下がる可能性があります。
音楽教室の先生が「その曲はレッスンでは使えないよ」ということになれば、子供が自発的に買う機会は自然と減っていってしまうかもしれません。

宇多田ヒカル氏「無料で使って欲しい」

歌手の宇多田ヒカル氏のツイッターでの

もし学校の授業で私の曲を使いたいっていう先生や生徒がいたら、著作権料なんか気にしないで無料で使って欲しいな

という発言は、あるいは、多くの音楽家にも共通するところかもしれません。

まとめ

直接、著作権料が支払われずとも、音楽の人気は、見えないところでも支えられているのです。
子供時代に演奏した曲は、生涯記憶に残り続けることでしょう。その貴重な機会が「著作権料」という子供には直接関係のないところから奪われてしまうとすれば残念なことではないでしょうか。

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