女子高校生に飲酒を勧めた上、無理やりキスなどをしたとして、警視庁が人気アイドルグループ「TOKIO」の山口達也メンバー(46)を強制わいせつ容疑で書類送検されていたことが報道されました。
女子高校生とは事件後、示談が成立し、女子高校生は被害届を取り下げたため、活動は特に自粛はしないということです。
一方で、山口達也さんが、アルコール依存症の治療に定評のある病院に通っていると、週刊誌「女性自身」が報道。ジャニーズ事務所は通院は認めたものの、アルコール依存症に関しては否定しているということです。
今回の山口達也さんの強制わいせつ事件とアルコール依存症とは関係があるのでしょうか。アルコール依存症と普通の飲酒との違いは何でしょうか。
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アルコール依存症とは
普通の人でも、お酒を飲み過ぎて、前日のことが思い出せなかったり(ブラックアウトという)、奔放な言動をとってしまったりということは、通常でもあります。
それとアルコール依存症との違いは、というと、アルコール依存症の場合はそれらが明らかに過度だということです。
どこからが依存症?
よく、アルコール依存症かどうかを見分ける目安として、「周囲や家族に迷惑をかけるようになった時」と医師が言いますが、その通りで、アルコール依存の人の場合は、必ず周囲の人が困ることになります。
それだけお酒の上での過失が繰り返され、さらにトラブルの原因が飲酒であるとわかっていても、お酒を飲むことがやめられないということになったら、アルコール依存症を疑います。
断酒が唯一の治療
アルコール依存症は、「治る」ということはありません。継続的に自覚を促しながら、お酒をやめるということ、断酒が一番の治療法です。
もし、自分、あるいは家族や身近な人がアルコール依存症ではないかと思ったら、まず、病院に行って相談しましょう。
断酒会というサポート
そして、断酒会というところに参加をしましょう。そこでの仲間内の支え合い、互助によって断酒、飲まない状態を続けられる人が多いです。
山口達也さんは、昨年8月に離婚されているということですが、家庭内のトラブルが、逆にアルコール依存症を誘発したり、悪化させることもあります。
そのような場合はカウンセリングなどのサポートを受けるのもよいでしょう。
アルコール依存症--義父の場合
私の義理の父、母の二番目の夫はアルコール依存症でした。最初の妻とは家庭が崩壊して離婚しました。
次の妻、私の母ともやはり結婚生活は成り立ちませんでした。離婚後はさらに飲酒がひどくなり、そのため問題を起こして会社も辞めざるを得なくなりました。それでもお酒を飲み続けて、肝臓他の障害で早くも50代で亡くなりました。
家に火をつけるの、会社を休んで辞表を書く真似をしてみたり、母を殴る蹴るしたりの暴力などがありました。
また性格の特有の脆弱さからか、性的な目的でなくても、女性に触るという行動も見られました。
もっとも、私自身は父には悪い感情は持っていません。要するに病気なのです。見ていればそれはわかるため、何とか助けてあげたいと思うものの、結局、生活が成り立たなくなって、母とも離婚となりました。
家族も前向きの生活を
依存症の人との生活を続けることは、続ける人の生活や命をも脅かしてしまう上、「共依存」といって、逆に相手を間違ったやり方でサポートしてしまうことになりかねません。周りの人も、患者のサポートだけではなく、自分と他の家族を大切にする必要があります。
「自助」という言葉は、患者のためだけにあるのではありません。家族誰もに当てはまる言葉でもあるのです。
性格的要因と回復の難しさ
さらにはアルコール依存症の多くは、本人の責で家庭が崩壊してしまうと、精神的にも立ち直りがたくなってしまうのです。それがまた飲酒を招くという悪循環になってしまいます。
ここにアルコール依存症の回復の難しさがあるかもしれません。離婚や死別後は、誰もが寂しいのですが、皆が依存症になるわけではないのです。
依存症の人の場合は、何かしら、環境に加えて、性格を含めた体質的な要因などもあるようです。
まとめ:
アルコール依存症について知っていることを書いてみました。
山口さんが依存症かどうかはわかりませんが、病院に通われているということですので、ぜひ通院を続けていただいて、ご自身がより良い状態で仕事を続けて行っていただきたいと思います。
アルコール依存症から回復したコラムニストの新刊です。楽しく書かれています。
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