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『漂流教室』を「人間関係に役立つ本」として歌人穂村弘さんが新聞でおすすめ

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朝日新聞「悩んで読むか、読んで悩むか」のコーナーで歌人の穂村弘さんが、中学生の子供に本を贈りたいという50代男性の相談に楳図かずおさんの「漂流教室」を挙げていました。

これは私も絶対おすすめです。

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人間関係に役立つ本を贈りたい

 ■相談 人間関係に役立つ本を贈りたい
 50歳の父親です。長男が今春、中学生になります。入学祝いに本を贈りたいと思っていますが、自分自身は中学生の頃、本を読んでいなかったので、どんなものを薦めていいのかわかりません。長男はこれまで受験勉強に集中していました。中学に入って人間関係に役立つもの、その後の人生に役立つものがいいと考えています。
 (横浜市、公務員、男性・50歳)

未来に学校ごと飛ばされてしまった子供たちが、様々な困難の中で生き抜く道を見つけていくというあらすじです。
マンガと言えばその通りマンガなのですが、まず未来世界のシチュエーションとそこに次々起こる恐ろしい出来事とそのインパクトがものすごい。

「いったいだれが、こんな世界にしちまったのだっ!?」
「わかりきったことじゃないか!! こんな世界にしてしまったのは、ぼくたちの親やぼくたちの仲間さ!! 自分かってに、未来の分まで使い果たしていい思いをしたからさ!!」

 穂村さんの本作の説明。

予言的とも云(い)える世界像を背景に、閉ざされた小学校の内部では、飢餓、伝染病、デマ、差別、集団自殺、宗教的対立、戦争といった人類レベルの問題が発生します。それは現実の世界の縮図であり、少年少女の生き方には、彼ら自身の命はもちろん、人類の運命がかかっているわけです。その姿、一人一人の振る舞いに感動せずにはいられません。ここに描かれた友情、信頼、愛、勇気、使命には本物の輝きを感じます。

楳図かずおマンガの特徴

楳図さんというのは、元々ホラー漫画家の人なので、一種の根源的な恐怖と狂気のせめぎ合いというものの描き方が半端ではないのです。
そのような狂った世界の中で、自らを奮い立たせ、生きるために対立し、団結する子供たちの健気さに、当時小学生の私も、涙を流しながら読みました。
何というかな、「はだしのゲン」は原爆という事実とその体験をもとに書かれていますが、そういう感じに似ていて、未来の世界というシチュエーションは架空のものですが、そこで起こる人間模様と環境の過酷さに立ち向かう子供たちというのは、それとかなり似た種類の作品という感じもありますね。
楳図かずおさんの他の作品には、心理劇めいた要素の含まれるものもあって、読んだのは子供の時でしたが、どちらかというと、大人っぽいマンガでもあったなあと思い出します。
「漂流教室」は映画化されたこともありますが、楳図 さんの絵の迫力には及びません。
ロングセラーらしく、新しい装丁で出ていますので、ぜひご覧になってみてください。

楳図 かずお(うめず かずお1936年生 )


漫画家・タレント・作詞家。和歌山県出身
1955年に貸本漫画家としてデビュー。
『週刊少年サンデー』などに作品を発表。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』など。
作品は恐怖ものからSF、ギャグもの、時代劇まで、少年もの、少女もの、青年ものを問わず幅広いが、一般にはホラー漫画の第一人者として知られる。
現在は休筆中。東京都武蔵野市吉祥寺南町に住居兼オフィスを構える。

「おろち」もおすすめ。kindle版のみ。

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