暮れなずむ、正しい意味は? ことば検定グッドモーニング - まるまる録

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暮れなずむ、正しい意味は? ことば検定グッドモーニング

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前年のテレビ番組、林修先生が出題した「本日の問題」の中で取り上げられた言葉「暮れなずむ」。最近なぜかまたよく見かける。

意味は「暮れそうで暮れない」

が番組内の答え。

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あらためて「なずむ」を辞書で見てみると

なずむ〔泥む/滞む】の意味
物事がはかばかしく進まないでいる。進むのに難渋する。とどこおる。「暮れなずむ空」「船が行きなずむ」

「なずむ」は、旧かなでは「なづむ」となる。

古典や近代の短歌に親しんだ人なら、案外見慣れた言葉なのだ。

巻向(まきむく)の檜原(ひばら)に立てる春霞おほにし思はばなづみ来(く)のやも 柿本朝臣人麻呂歌集

意味:
巻向の檜原に立っている春霞がぼやっとしているように、いいかげんに思うのだったら、道の苦労をしてやって来たりするものか。

良寛の短歌にもある。

越の浦の沖つ波間をなづみつつ摘みにし海苔はいつも忘れじ  良寛

(こしのうらの おきつなみまを なずみつつ つみにしのりは いつもわすれじ)

意味:
越の浦の沖の波間に苦労しながら摘んだ海苔だということをいつでも忘れない

いただき物の海苔なのだろう。海に入って摘んでくれている人のことを忘れないという意味。

茂吉の短歌より。

あしびきの山よりいでてとどろける湯ずゑのけむりなづみて上らず 斎藤茂吉「あらたま」

煙が空になかなか上っていかずにとどまっている様子。

斎藤茂吉のエッセイ「接吻」の中にもある。

その裏は直ぐ森林に続いてゐる。道は落葉にうづまり、雪解の水で靴を没するほどである。僕は爪先あがりの山道をなづみながら上つて行つた。

急な山道が落ち葉と雪のぬかるみとで上りにくいところを上った、という意味。

複合動詞はその一語で微妙なニュアンス、言葉の幅を持たせることができる。

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